コニカミノルタ様とダイキン工業様とのBOM(部品表)交流会開催

投稿日: カテゴリー: ブログ

2017年2月3日(金)、コニカミノルタ様のオフィス(東京 JPタワー)にて、ダイキン工業様とのBOM(部品表)交流会が開催され、弊社もお声かけいただき、参加させて頂きました。

最初はコニカミノルタ様より、先日発売された日経BP社日経ものづくり2016年12月号に掲載された「コニカミノルタ 再利用設計 二次元表に沿って擦り合わせを実行 早期コスト検討をBOMで可能に」の内容を中心に、より詳細な設計の取り組みや仕組み、システムの画面等について情報共有頂きました。

コニカミノルタ情報システム(株)高向宏様より今回の情報共有会の趣旨、及び、メンバーのご紹介をいただきました。高向様も部品表関係では過去から大変ご苦労をされ、この領域の難しさをを強くご認識されておられる方で、他社の動向を常に把握し、同類取り組みをされた企業を訪問される等精力的に動かれ、今回の取り組みの成功に寄与されました。高向様が常にアンテナをはっておられ、ダイキン工業様にBOMに詳しい方を紹介してほしいとお話されておられたところ、今回参加されたダイキン工業 空調生産本部 浜田恒彰様が我々をコニカミノルタ様にご紹介いただいた背景がありました。

また、コニカミノルタ情報システム(株)の杉浦基之様より、コニカミノルタ様のお取組み及び仕組み等のご説明を頂きました。杉浦様は大変長くこのような開発・設計領域のシステム周辺に関する取り組みに携われてこられ、常にプロジェクトのアンカーを張られてこられた方でした。仕組みについて詳細まで認識されておられ、当日は上記記事には記載のない具体的なお話を頂きました。また、コニカミノルタ(株)開発本部の鈴木省市様は、コニカ様とミノルタ様が統合された頃から長くユーザー側の取り組みのリーダーをされてこられた方です。ユーザー視点から様々なお話を伺いました。コニカミノルタ(株)開発本部の浜田健史様からも仕組みに関する詳細なご説明をいただきました。

今回の取り組みは、開発上流での原価企画の実現を中心に、業務要件に合ったBOMモデルの検討、および、IT実現性の検討、開発部品表の構築、E-BOMとM-BOMとの連携、VEプロセスの整備、VE DB構築、VE実践ナビの構築、コスト見積ツールの構築、共通/機能部品検索システムの構築等を実施された取り組みでした。このような領域の取り組みで、実際に構築した仕組みが使われて業務が実施されているまで成功した企業はまだ少なく、先進的な事例として日経ものづくりでも紹介されました。また、「開発と生産の間で神様が変わる!」等部品表の設計と生産間の運用に関する工夫についてもお話されておられました。

コニカミノルタ様からのご紹介の後、ダイキン工業様から以下のようなご質問がありました。

  • 原価企画をする体制(専門部署の有無)について
  • それらのコスト情報が調達の情報とつながっているかどうか?
  • 海外拠点と情報共有しているかどうか?
  • 中国は設計拠点があるかどうか?
  • 生産コストも開発BOMで見れるかどうか?そのメリットはあるかどうか?
  • 全てのBOMは一貫して情報が流れるかどうか?
上記について、コニカミノルタ様の各御担当の方よりご回答いただきました。

その後休憩をはさみ、ダイキン工業様からのお取組みのご紹介がありました。

ダイキン工業(株)空調生産本部の浜田様は、ダイキン工業様の開発・設計領域のお取組み、仕組み構築、特にCADや部品表、PDMに関わるところについて、ずっと現場で支えてこられ、国内外飛び回りながらダイキン工業様のグローバル化に貢献した方です。今回我々をコニカミノルタ様にご紹介いただいた方でもあります。まだ、同社中澤克成様からもお取組みについてご紹介いただきました。

「グローバルで一つの設計システム」をキーワードに取り組みをされてこられ、既にCADやBOMの情報も一元管理化されているとのこと。一方、部品表システムが途中から現場で個人持ちExcelに落ちて見えなくなってしまう悩みもお話されておられました。今回はコニカミノルタ様と同じく開発段階でコスト試算ができる仕組みを中心にしたお取組みのご説明をいただきました。現在国内での仕組みですが、今後は海外のコストテーブルも作成し海外展開を実施していきたいとのことでした。

最後に皆様と写真撮影をしました。部品表関係は企業の中でも非常にニッチな領域で、分かる人も少ない。一方、対応する業務領域は広く、部門を跨って調整する必要があり、プロジェクト推進には多くの知識やスキル、または強力なパワーや最後までやり切る精神力が必要となります。よって、こうやって横の繋がりは大切で、お互いのノウハウや経験を共有できる場ができたらと感じています。今回はコニカミノルタ情報システムの高向様にこのような場をご提供いただいたことに感謝いたします。

 

 

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